自分勝手の勧め!!
人の気分はいつも安定しているわけではありません。
私の道場も門下生が増え、
彼ら全員が毎回、毎回集中して真剣に稽古をするというは理想ですが、
現実はかなり難しいです。
学校で友達にからかわれたり、
明日、苦手な科目のテストが控えていたり、
大事な物を無くしたり、
会社で大きなミスをしたりと
人にはそれぞれ不機嫌になる出来事があって機嫌が悪くなっています。
そのような不機嫌な相手に対して
「どうしたの?大丈夫?」と声をかけることは一見、親切そうに思えますが、
私としては「放っておけばいい」という考え方です。
私をあまりよく知らない人は、なんて「冷たい人」なんだろうと思うかも知れません。
しかし、私は「冷たい人」ではありません。
なぜなら、道場でこのようなブスっとした態度で入ってきた人に対しては、
その後、意識を切り替えられないまま稽古を続けていると
「おい、こらっ!!もういい!!稽古はいいから帰れ!!」と畳み込みます。
ですから、「冷たい」というより「冷徹」の方が捉え方としては正しいと思います。
先程も書きましたが
機嫌が悪い人には、悪いなりの都合があります。
こちらがその都合に合わせることは無く、放っておくのが一番です。
そして、こちらはそういう相手に気を遣わせることにならないよう、
いつも笑顔でいることが大切と考えます。
結論として、相手がどんなに機嫌が悪くとも、
自分は自分、相手の事を気にせず「いつも笑顔でいる」という
自分勝手な態度を勧めます。
機嫌の悪い人を心配し、その人まで機嫌の悪い人と
瓜二つのような深刻な顔になってしまっている人をよく見かけますが、
私からすれば「構い過ぎ」と思います。
中には「あんなに心配したのに・・・」なんて愚痴をこぼす人もいます。
私からすると「恩着せがましい」としか言いようがありません。
わが道場の人達は、
自分の事で人に気を遣わせず、自分の機嫌ぐらい自分で管理しなければいけません。
道場に入り、一礼したら心を「無」にして真剣に稽古と向き合わなければいけません。
家族でもめ事があったとしても、
校門をくぐった時、
あるいは会社で自分のデスクについたら、
気分をパッと切り替えて、やるべき事に集中すべきです。
他人はどうであれ、構っている時間があるなら、いつも自分勝手にニコニコ
それが出来ることが大切と思います。