悪い子などいない!!
長年空手の指導をやっていますが、
「悪い子」が入門してきた事は一度もありません。
ところが、世間では「悪い子だね!!」と子供を叱りつける親をよく見かけます。
しかし、私がうちの道場に「悪い子」が1人もいない言い切れる背景には
一般的な親御さんと私とでは「子供の捉え方」が違うということに理由があると思います。
基本的に子供は未熟であって大人程、物事の善し悪しが解りません。
本人はよかれと思ってやっていることも、大人からすれば常識はずれという場合だって多々あります。
しかし、それは仕方ないことです。
未熟なんですから・・・・
彼らは間違いを犯しながら、1つ1つ学んでいきます。
現在大人の人も自身が子供の頃は同じように沢山の間違いをしているはずです。
そして、その失敗を積み重ねることで、人として成長して今に至っています。
ですから、子供が間違いをおかした時はちゃんと叱り、直せばいいだけのことです。
「間違いを犯した子」=「悪い子」ではありません。
なのに世間にはちょっと間違いをおかした子に対して「悪い子!!」とキツく叱り、
中にはその子の人格否定までする親御さんがいらっしゃいますが、
それを言われた子はたまったものではありません!!
人格否定するような言葉は滅多な事では吐くべきではありません!!
ましてや自分の子とか教え子には絶対口にしてはいけません!!
客観的に見てみると、高学歴で会社でも責任あるポストについて人は結構「口撃力」が強いです。
頭がいいだけに、暴力で訴えることは決してしませんが、
この「口撃」実はおそろしい破壊力をもっています。
暴力であれば、体は傷つきますが、時間の経過とともに徐々に回復し現状にもどすことができます。
しかし、「口撃」は精神の中枢・・つまり人格を破壊することもあるので、
口撃をうけた側のダメージは計り知れず、多くの場合、その傷跡は心に残ったままで消えません。
こんな非常に危険な「口撃」にも拘らず、最近では多くの人が安易に「口撃」を繰り出しています。
我が道場では、他人への「攻撃」を厳重に注意していますが、
それ以上に「口撃」は非常に危険であることを都度都度教えていきたいと思っています。
言葉で相手を言い負かすのは、
ナイフで相手の心臓を突き刺しているという事を十分教えてあげないといけません。