空手道場の教えと信頼関係の構築!!

3年前、小学校の同窓会に参加した際、顔を見ても名前が出てこなかった幼な友達がいました。
しかし、昔話を交わすうちに当時の思い出が蘇り、「ああ、そうだった!」と言い合い、
すぐに昔の関係が甦りました。
話題が当時の担任の先生になったとき、
男子たちは皆、昔の体罰について語り、「ビンタを食らった!」と口々に言い合い、
時には悲惨な体験を自慢する者もいました。
しかし、それでも誰一人として先生を責める者はいませんでした。
みんなが甘酸っぱい思い出として大切にしてたようです。
現在の教育現場の実態について詳しくはわかりませんが、
ただ気持ちの良い返事ができない子供が増えていることは、道場に入門してくる子供たちに共通してます。
現役の先生たちに対して申し訳ありませんが、「教育の基礎が足りない」と判断せざるを得ません。
子供たちに「正しい」挨拶さえできないのに、教師は何を教えているのでしょう?
子供と教師がお互いに正面から向き合っていないことが原因ではないでしょうか?
もし本当に向き合っていると言うのであれば、まずは名前を呼び、
それに対して「はい」と返事ができるようにするべきです。
これは「学ぶ」以前の最低限の礼儀であり、生徒との信頼関係の基盤でもあります。


その信頼関係を築けていない先生がいくら指導しても、子供たちには響きません。
空手では相手との距離感、「間合い」を重要視します。
「間合い」が遠すぎても攻撃が届かず、近すぎては相手の緊張感を高めてしまいます。
だからこそ、「間合い」の調整は非常に重要なのです。
間合いは一人で型をやるだけでは身につかないもので、実際の相手との稽古を通じて体得するものです。
今の教育現場では、多くの先生が子供たちとの間合いが遠すぎて、指導がうまく届いていないように思えます。
一方で熱心すぎる先生は、子供たちの緊張感やストレスを増大させてしまうこともあるようです。
これは生徒の親御さんとの関係においても同じことが言えます。
正確な間合いをとるためには、相手をよく観察することが不可欠です。
相手を理解し尽くせば、何が効果的かが自ずと見えてくるはずです。
私は道場で時折厳しく注意することがあります。
子供たちは緊張し、「イヤだな〜」と感じることもあるでしょう。
しかし成人した彼らが、道場での経験を「懐かしい」と振り返る日が必ず来ることを信じて、
私は彼らに真剣に向き合っています。
空手の技だけを教えるほうが楽であることは確かです。
真剣勝負は魂のぶつかり合いなので相手にダメージを与える一方で、指導者自身にもその痛みが跳ね返ってきます。
人格形成は一朝一夕ではなく、じわじわと醸成されるものです。
私が道場を継続していく限り、彼らが私を「うるさい」と思おうとも、良い方向に導くために真剣に取り組むつもりです。
私の道場はこうした少々古風な教え方が特徴です。

お子さんに人として最低限の礼儀作法を身につけてほしい、もっと積極的に色々なことに取り組んで欲しいとお考えのご父兄の方、是非、お子様を一度道場にお連れください。

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