「子育ての基本」

「子育て」は子供の数だけやり方はあって、

しかもこれが正解というものはありません。

しかし、これをしてるようでは、ダメですね、、

というのはあると思います。

私は長年イタリアで空手を教えていましたが、

イタリアに住んでるご父兄の中には

アーティストの方、音楽家の方など

強烈な個性をお持ちの方がおられます。

そういう方は、社会的にも成功され「これが私流子育てだ!!」と

信念を持たれてやられています。

それがたとえ世間一般の常識からかけ離れた子育てであったとしても、

その方が自分の子のことを真剣に考え下した決断であれば、

私はそれはそれで素晴らしい子育てと思います。

私がイタリアで8人の「幼児コース」を指導していたときのことですが

4名はお母さんが連れてきて、

あとの4名は彼らのお手伝いさんが連れてきていました。

始めた当初はみんなレベルはそんなに変わらず、

似たようなものでしたが、

2年も経つと運動のレベル、落ち着きに関して

8名に明らかな格差が出て来ました。

お母さんが連れてくる子、お手伝いさんに連れられ来る子では

どんな風に違いが出たと思いますか?

実はお手伝いさんに連れられてきた子達の方が、

運動レベルも集中力もお母さんに連れられて来た子より優れているということが解りました。

何故でしょう?

それはお母さんとお手伝いさんとでは

当たり前ですが、全く子供の意識は違うということです。

子供というのは何よりもまずお母さんに

自分の頑張っているところを見てもらいたいし、

難しいことが出来た時はお母さんに沢山褒めてもらいたいものです。

なのに、出来た時に「ママ~見た!!」と振り返ると

お母さんは友達のお母さんとおしゃべりしてたり、スマホの画面を見ていてお子さんを見ていません。

お子さんはかなり傷ついてます。

これが毎回のことになると、子供のモチベーションは下がって当然です。

他方、お手伝いさんに連れてこられた子達は、

別にお手伝いさんに褒めて欲しいという意識はあまり無いので、

そもそもやる気が落ちるということにはならず、

結果、お母さんと一緒に来た子より運動に集中している分上達が早いです。

裏を返せば、お母さんがちゃんと子供と向き合っていれば、

もっとレベルは向上したはずです。

さらに残念なことに、お母さんと一緒に来た子は、

おしゃべり、スマホに夢中なお母さんの意識を自分に向けさせようとして、

あえて叱られるような事をやり始めます。

なぜなら私が大きな声で名前を呼んで注意するから、、、、

お母さんも自分の子供の名前を大きな声で言われたものだから、

おしゃべりを中断し、あるいはスマホから目を離しその時だけ子供の方を見ます。

そして、今まで見てなかった自分のことは棚に上げ、

「先生の言うことを聞かないとだめでしょう!!」と叱ります。

そうじゃないでしょ、、、お母さん

子育ての基本はちゃんと我が子と向き合う

まずはそこから

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