目覚めの稽古
名古屋道場を開場してからようやく2年が経過しました。
2年が経ってもなお、私は子供たちに稽古のたびに「返事!!」「気合い!!」と声をかけています。
ある日、稽古が終わった後、門下生たちにふと質問してみました。
「ここに、親に起こしてもらわずに自分で起きて学校に行ける人がいますか?」
数人の手が上がりました。彼らに向かって言いました。
「じゃあ、君たちは自分で目覚まし時計をセットして起きているんですね?」
彼らはうなずきました。
「でも、時々まだ眠いから目覚ましを止めてしまうことがあるんでしょう?」
数人が私の目をそらしました。
「君たちは目覚ましをセットしたんだから、それが鳴ったら起きないとダメですよね?」
私は思いました。
「師範」とは、目覚まし時計と同じだと。
皆さんは空手を学びたいと思ってこの道場に来ています。
だから、ここに通うことは自分で目覚ましをセットしたのと同じです。
師範は時々うるさいことを言うでしょう。
みんなはそれがうるさいと感じるかもしれません。
でも、なぜそのようなことを言われるのか、もう一度よく考えてみてほしいんです。
「目覚まし時計の音を上げることもできますが、問題は音量ではなく、皆さんの意識の問題です。」
空手の修行を通じて、皆さんの意識を変え、目覚まし時計をセットしても、鳴る前にちゃんと起きられるようになってほしいんです。
いつも出来ない理由がすぐに思い浮かんでしまう人。
自分に甘い性格のため悪い生活習慣からなかなか抜け出せない人。
他人のアドバイスを素直に聞くことが出来ない人。
是非、一度道場にお越しください。