「空手で磨く心と体：全力で挑む大切さ」

ある大会での出来事が、私に空手の魅力を再認識させてくれました。
女子の組手で、2人の子が「Nちゃんが強すぎて、出場したくない」と言ってきました。
確かにNちゃんは華奢な体つきですが、その回し蹴りは驚くほど早くて強いのです。
彼女の姿を見て、怖がる気持ちも理解できます。

でも、私は空手の大会において、勝ち負けの結果がすべてではないと思っています。
初戦で前回の優勝者と当たることもあれば、決勝まで意外と強くない相手と連戦することもあります。
大切なのは、どのような状況でも全力を尽くすことです。
道場では、空手だけに目を向けず、人生の中での戦い方を学ぶことが重要だと教えています。

大会に出場することで、困難な状況にも立ち向かう胆力が養われます。
そして、勝者は一人だけですが、負けた人たちの中にも「悔しい！」という感情が生まれます。この「悔しい」という感情は、次の挑戦への大きなエネルギーになります。
実際に、大会後に生き生きとしている子たちは、他の誰よりも努力を重ねてきた子たちです。彼らは完全燃焼し、自分の力を出し切ることで満足感を得ています。

私も道場の仲間たちに、そんな境地を早く味わってほしいと思っています。
完全燃焼することで、次に進む際にさまざまなことを吸収できるのです。
道場での稽古を通じて、いつも全力で生き、完全燃焼することを身につけてほしいと願っています。

空手を学ぶことで、心も体も強くなり、人生の中での挑戦にも立ち向かえる力がつくのです。
さあ、あなたも空手を始めて、新たな自分を見つけてみませんか？