力みを超えて、空手で学ぶ「真の力の抜き方」
空手を習いたいと思っているあなたにお伝えしたいことがあります。
空手を始めたばかりの初心者はもちろん、中級者でもよく見られるのが、型や組手に力みすぎることです。それを見ていると、こちらまで肩が緊張してしまうこともあります。
最初は全力で稽古することが多いかもしれませんが、
実は、黒帯が求めるのは力みを超えた「気迫」なのです。
力を込めることも大切ですが、空手ではそれだけでは不十分です。
猫が高いところから落ちても柔らかく着地できるように、全身の力を抜くことが大切なのです。
もし体を固くしてしまうと、着地の衝撃をまともに受けるように、空手でも力みすぎると逆に力を失ってしまいます。
私が空手を通じて学んだことは、「力を抜くこと」の重要性です。
先輩師範たちは瞬時に技を決める力を持ちながらも、非常に柔和な態度を保っています。
このようなスキルと態度は、単に空手に限らず、どの分野でも重要な要素です。
社会人から見る学生や、現役のビジネスマンから見る若手社員も、やはり「青い」と感じることが多いものです。成功した経営者やプロフェッショナルでも、さらに上を目指す人から見れば「青い」とされることがあるように、経験を積むことでこそ、力の抜き方やバランスを学ぶことができるのです。
ですから、若い頃には目一杯力を入れることも大切です。
そうすることで、力を抜くことの大切さを知り、成長することができます。
周囲の人たちの目を気にすることなく、自分が夢中になれるものに全力を注ぎ、突き進んでください。
その中で、自分だけの強みを見つけて、周りから「馬鹿」と言われるくらいに打ち込むことができれば、必ず将来の宝となるでしょう。
空手に限らず、全ての道で成功するためには、まずは目一杯力を入れて取り組むことが重要です。
あなたの夢中になれるものを見つけ、その道を全力で進んでいってください。